DellのPowerScaleには、スケールアウトおよびシングルファイルシステムといった2種類の基本的な理念が存在します。DellのPowerScaleの最大の特徴は、複数のノードを連結することでクラスタを形成できる点、形成可能なノードは最小で3台もしくは4台で、最大数は252台といった具合に多くのノードの連結が実現します。ノードの増設および減設、いずれもオンラインで行えるので作業効率を高めることもできるわけです。DellのPowerScaleのスケールアウトは、ドライブだけでなくCPU・メモリー・ネットワーク帯域など、これらを同時に追加できるようになっているので、リソース面でのでの行き詰まりを回避する効果や制約がなくクラスタの拡張が実現するなどのメリットもあります。
さらに、クラスタ内部で異なったモデルを混在できるのも魅力の一つといえましょう。機種により性能重視や容量重視があり、設置状況や利用用途に合わせて最適な機種を追加できるのも特徴の一つです。ドライブが搭載されないアクセラレーターノードもあるので、パフォーマンスだけを向上させたいときにも役立つ存在になります。なお、DellのPowerScaleは、増設や減設を行ったとしてもファイルシステムそのものは常に全体で一つになるので省スペース化を図れるメリットを持ちます。
ファイルシステム自体に変化がないので、クライアント側は常に同じファイルパスを使ってアクセスできるメリットもあります。
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